20歳になった君へ。


あの日、わたしは18歳の君を見つけた。


小さな体で誰よりも大きく手を振り、自分の名前を呼ぶたくさんの声に応える姿が印象的だった。


きらきらした優しい瞳でファンを見つめるその姿はあまりにも綺麗で、脆くて、透明だった。


そんな顔しないでよ。

こんなの、こんなの好きになるしかないじゃん。


そう思った瞬間にわたしはもう君に負けていた。




それから夏がきて、秋がきて、冬がきて、また春がきた。




君はステージの上で、泣いていた。


わたしがその涙の意味を全て理解する日はきっと来ないだろう。


嬉しさ、悔しさ、複雑に入り混じった名前を付けることのできない感情が君を包み込んでいた。




君は10代の自分を振り返った時、どんな思いを抱くだろう。


楽しかっただろうか。辛かっただろうか。


わたしはせめて幸せな思い出であってほしいと切に願う。


だってわたしを、わたしたちをたくさん幸せにしてくれたから。



アイドルになってくれてありがとう。


二度と戻ることのない10代のほとんどをステージに捧げてくれてありがとう。



20歳を迎えることにちょっぴり不安がっていたけれど、きっと大丈夫。


君が10代で経験した全てのことは、これからの糧になり盾となって守ってくれるはず。


もちろん君の横には守ってくれる4人の仲間もいる。


そしてわたしたち、ファンがいる。



何があってもきっと乗り越えられる。



だって君は絶対に幸せにならなきゃいけない人だから。


幸せになってもらわなきゃ困るから。





松島聡くん、20歳のお誕生日おめでとう。


いつまでも君の夢がステージの上で光り輝きますように。


いっぱいいっぱい幸せになってね。





10代の松島くん、さようなら。ありがとう。


20代の松島くん、こんにちは。よろしくね。



                                                              2017.11.27